再生可能エネルギー関連用語集

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再生可能エネルギー事業に関連してよく耳にする用語をまとめました。ぜひご活用下さい。

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植林された杉や桧は、年々の成長に伴い木々の間隔が狭くなります。これをそのままにしておくと、陽の光が入らなくなり、ひ弱な木になってしまいます。立派な丸太(原木)を育成するためには、過密になる木々の一部を計画的に伐採する作業、「間伐」が必要となります。その際に伐採されて山から運び出された材が「間伐材」、運搬費用の問題などから林地に置いておくものが「林地残材」です。木質バイオマス事業では、これらを有効活用し、電気や熱を生み出します。
石油、石炭、天然ガスなどの天然に産出する鉱物資源。現在は比較的安価で扱いやすいエネルギー源ですが、産出地域が限られていること、有限な資源であることから価格の変動が起こりやすく、環境問題にも影響がある。
kW(キロワット)は発電設備の設備容量(発電する能力の大きさ)を表す際に用いる単位です。kWh(キロワット時)は電力量の単位で、1kWの発電設備が5時間安定的に発電を行った際の発電量は5kWhとなります。たとえば一般家庭の屋根に載せられている太陽光発電は平均4kW程度で、一年間の発電量は4000〜4400kWh程度となります。(日射量により異なります。)
再エネ事業などのプロジェクトに対して、賛同する一般市民からの出資を募り、その資金をもとに再エネ設備を導入するもの。市民にとっては「寄付」ではなく「投資」という資産の活用となり、企業にとっては社会的責任を果たすことになり、市民の共感を得られます。地域に密着した、地域に恩恵をもたらす再エネ事業の成功のカギ。
助成を受けた上で、事業計画に基づく収益があれば一定期間で返納していくタイプの補助制度。平成24年度の地域還元型再生可能エネルギーモデル早期確立事業がその例であり、長野県や兵庫県でも同様の助成が行われています。
家畜ふん尿をメタン発酵させてメタンガスを生産する際の残さです。窒素分を含む良質な液体の肥料(液肥)として牧草地や農地へ散布することができます。
特定の目的(水力発電、かんがい、水道等)のために、その目的を達成するために必要な限度において、流水を排他的・継続的に使用する権利です。小水力発電を導入する際には、水利権の確認が必要です。
家畜ふん尿や生ゴミなどの有機生廃棄物を発酵させて得られるガス。主な成分はメタンで、これを燃やして発電や熱利用に用います。
木材の端材やバーク(樹皮)などを粉砕し、円柱上に圧縮成形した固形燃料で、直径10㎜弱、長さ15㎜ほどのものが多い。
投資に対する収益率(利回り)を表す指標(Internal Rate of Return)。IRRの求め方は、投資する事業が生み出すキャッシュフローの現在価値がゼロとなるよう定めた割引率となります。
発電所で発電した電力を、電力会社の送電網(電力系統)に接続すること。再エネで発電した電気を売るには、系統連系を行って電力会社に送る必要があります。
熱電併給とも言われ、発電と同時に発生する熱も利用するシステムです。従来は捨てられていた熱の有効利用につながり、経費削減や二酸化炭素削減にもなります。バイオマスでも発電と熱利用を同時に行うものはバイオマスコジェネレーションと呼ばれます。
電気を貯めたり使ったりできる装置。二次電池や充電池、バッテリーとも呼ばれます。
発電機が、一定の条件のもとで安定的に生み出すことができる最大出力のこと。
従来10地域ごとに電気事業を行ってきた一般電気事業者と、自由化に伴い新規参入を行った新電力(PPSとも呼ばれる)などのこと。
エネルギー源の持つエネルギー量に対して、電気エネルギーに変換できる割合。通常の火力発電所では発電効率は40%程度であり、太陽光発電では15〜20%程度です。

 

農林漁業者等が再生可能エネルギーに取り組む際に参考にしていただくためのガイドブック「農山漁村が生み出す再生可能エネルギー 〜地域の未来はあなたがつくる〜」より転載